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福音派の源流と歴史的遺産
A使徒的キリスト教と福音派
16/04/13
「福音に献身している者」!=福音派の定義
「福音」−信仰の客観的内容、「献身している」−信仰の生きざま、実存の問題
聖書の言う「福音」=初代教会の使徒たちが宣べ伝えた使信そのもの
現代−「方法、成果、実存」が強調・優先される時代
ストット−ローザンヌ会議の講演
第1世紀の使徒たちの宣教=最も中心的なこと−not方法・成果but使信そのもの
使徒たちが宣べ伝えた福音?
ピリポ「イエスのことを宣べ伝えた」使徒8:35=イエス
イエス−使徒たちの福音提示
*「新しい人生の出発」「千代に至る祝福」滝元明
*「三浦綾子」と「遠藤周作」の文学におけるアプローチの比較…コンテクスチュアリゼーションとシンクレティズムの視点から
ストット−根本となっていた五本の柱
“Christian Mission in the Modern World”J.R.W.Stott,PP.44-54
《Q&A》
* あなたは福音提示のあり方をどのように考えるか
→奥山実「伝道学」資料、J.ウィンバー「エンゲル・スケール」、「ブラウ
ン管の神々」、他
ア)福音の事実
エルサレムで、だれも否定できない「救いのための出来事」が起こった-ルカ
1:1,24:14,18
ナザレのイエスが十字架で死に、三日目によみがえられた−歴史的事件
パウロ−「私があなたがたに最も大切なこととして伝えたのは、私も受けたこと
であって、次のことです。キリストは・・私たちの罪のために死なれたこと、また葬られたこと、また・・三日目によみがえられたこと、また・・現われたことです。」Tコリ
15:3-5
使徒たちの福音=not人間の想像の産物・人間の内的神秘的経験but歴史的事実
福音の信憑性を保証する二つの有力な証言−旧約聖書と目撃した者の証し
パウロ−福音の中心的事実「聖書の示すとおりに」Tコリ
15:3、「聖書に従って」Tコリ 15:4
パウロの宣教−一貫して旧約聖書に基づいていることを強調
初代の使徒たち−旧約聖書を権威ある神のことば
イエスの出来事−メシヤ預言の成就(使徒2:25以下)
出来事を実際に目撃した者たちの証し ルカ 24:48,使徒5:32
ペテロ−「それはナザレのイエスのことです。神はこの方に聖霊と力を注がれま
した。このイエスは、神がともにおられたので、巡り歩いて良いわざをなし、また悪魔に制せられているすべての者をいやされました。私たちは、イエスがユダヤ人の地とエルサレムとで行なわれたすべてのことの証人です。」使徒10:38,39
使徒たち=神から派遣された者-旧約聖書が教え、彼ら自身が身をもって目撃したままのイエスを宣べ伝え。それ以外の救い主を宣べ伝える自由と権利を与えられていなかった。
使徒たちの確信=イエスは主(Tコリ 12:3, 使徒10:36,
ピリ 2:9-11)、救い主(ローマ 10:9)
臆することなく、天下に公言
イエス−not only単に過去の存在、but also今主権者、救い主として生きておられる現実“the
contemporary Christ”
ペテロの宣言−イエスのもとにくる者はだれでも→「罪のゆるし」と「聖霊による新しい生命」
罪の赦し−福音における最も中心的恵み(ルカ 24:27)
内住の聖霊−常に新しい生命を現在の恵みとして
使徒たちの強調−悔い改め(使徒3:19, 17:30)
イエスへの信仰(使徒10:43)
バプテスマ(使徒2:38)
新約の使徒的福音
一軒の家の構造−五本柱-土台部分と二階の天井部分を一直線に結び、構造全体を支える「通し柱」
パウロの宣言−「ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、信じるすべての人にとって、救いを得させる神の力」(ローマ
1:16)
パウロの警告「私たちであろうと、天の御使いであろうと、もし私たちが宣べ伝 えた福音に反することをあなたがたに宣べ伝えるなら、その者はのろわるべき」
(ガラ 1:8)
使徒的福音=真に正統な福音
以上が使徒的福音の骨格
福音派=使徒的福音を割引も水増しもせず忠実に継承する
福音派=エバンジェリカルであるとは
いきざま、実存の問題
福音派=not only使徒的福音の「内容」を忠実に継承 but
also全身全霊で献身
クレイジー“crazy”=気違いじみた、熱狂する、熱中する、夢中になる
福音派=イエス・キリストの福音にクレイジーな者
エバンジェリカル中のエバンジェリカル
パウロの生涯に起こった一大革命
「しかし、私にとって得であったこのようなものをみな、私はキリストのゆえに、
損と思うようになりました。それどころか、私の主であるキリスト・イエスを知 っていることのすばらしさのゆえに、いっさいのことを損と思っています。私は キリストのためにすべてのものを捨てて、それらをちりあくたと思っています。」
ピリ 3:7,8
人生観、価値観における革命的な転換
キリストのとりこになったパウロ「福音を恥とは思いません」ローマ
1:16
「福音を伝える」−パウロにとっての絶対の至上命令
「もし福音を宣べ伝えなかったら、私はわざわいに会います」Tコリ
9:16
燃えるような宣教のパトス
「たとい私が・・注ぎの供え物となっても、私は喜びます」ピリ
1:17
福音のためにみずからの生命をささげます−献身と決意の告白
福音派=福音のために全生涯をささげ、それに生命を賭ける者
使徒−「福音の根本」と「献身的な生き方」の要点
二つの面−正統的信仰の原点/使徒的キリスト教の根幹を構成している事柄
現代福音派の代表的神学者−J.I.パッカー
福音派=使徒的キリスト教を継承し、それを熱烈にあかしする者
「福音的キリスト教と聖書」J.I.パッカー