ICI ホームページ表紙 福音主義神学研究A 重要な三つの要素 使徒的信仰 古代の正統信仰 宗教改革の三大原理 近世の四つの流れ 信条と正統主義 敬虔主義と自由教会 リベラリズム 日本の主流派教会 米国人の宗教意識 福音派の主要潮流 神の社会的派遣 聖霊論
福音派の源流と歴史的遺産
Eプロテスタント教会の信条
と十七世紀の正統主義
16/04/12
* 福音派、福音主義の源流−二つの事柄に注目「信条」「正統主義」
1.プロテスタント教会の信条
(a)多数の信条の出現
ア)起源−新旧約聖書における信仰告白
イ)中世における文書化−使徒信条、主の祈り、十戒、大罪、福音的勧告
ウ)宗教改革時代−外部からの圧迫により、自立の信仰告白へ
(b)主要な信条ア)ルター派 イ)改革派 ウ)英国教会 エ)バプテスト派 オ)会衆派
(c)信条の作成経過ア)信仰の戦い−聖書的信仰の確立と宣揚
イ)綿密な調査−公同信条、教父たちのよき実、中世神学のよき部分、聖書そのもの
¢「信条集」前編・後編 ¢「バプテストの信仰告白」 ¢「改革主義信条の神学」ヤコプス、新教出版社
(d)信条の意義ア)信仰の内容を定義−「わたしはここに立つ」明確に信仰告白する者
イ)正統と異端を区別する規範−主観主義の危険
ウ)キリスト教宣教と教育の素材の提供−客観的メッセージ エ)教会の一致と協力の基盤
(e)信条と聖書ア)カトリック−伝統と聖書は同じ位置
イ)プロテスタント−「信条は常に無謬なる聖書に従属する」
¢「信条学」丸山忠孝 ¢「弁証学」宇田進
2.プロテスタント正統主義
(a)プロテスタント信仰の根本ア)宗教改革者たちが書き残した文書
イ)一連の信仰告白文書
ウ)17世紀に登場した多くの神学的著作
(b)プロテスタント・スコラ主義ア)宗教改革の果実−体系化・組織化
イ)「正統的」−以後のプロテスタント神学の規準・起点
ウ)「スコラ的」−体系化の緻密さ、運び方
¢「西洋哲学史」岩崎武雄、有斐閣・・スコラ哲学、スコラの意味,92年ノートp.11
(c)正統主義の神学者たちア)ルター派
イ)改革派 ・・スイス(ベザ、トゥレタン) ・・オランダ(ゴマルス、ヴォエテウス、コッツェーウス) ・・フランス(アミロー) ・・イギリス(パーキンス、カートライト、エイムズ)
¢“Reformed Dogmatics”H.Heppe,1950・・正統主義神学の集大成 ¢「契約神学」丸山忠孝 ¢「改革派教理学教本」岡田稔 ¢「総説現代神学」『福音派の神学』宇田進
(d)正統主義神学への批判ア)時代遅れの方法論−近代の学問的な歴史研究、文献批評、批判哲学の登場以前
イ)16世紀改革者から後退・退化−生命の躍動、創造的動力、自由な開放性から 硬化・主知主義化
(e)基本的諸点の銘記ア)無批判に、また歴史的状況から切り離して読むべきでない
イ)プロテスタントの組織的解説の“オリジナル版”を提供している
(f)17世紀の神学者たちの姿勢
ア)歴史的意義を有する重要な文書資料はすべてあたっている
イ)宗教改革者たちの語ったことを保存し、かつ正確に再生復元しようとつとめた
ウ)聖書そのもまを正確かつ忠実に系統立てて捕えようとつとめた
(g)福音主義神学のルーツア)「古プリンストン神学」の教科書−トゥレタン「組織神学」 →C.ホッジ→A.ストロング
イ)連続性−17世紀正統主義→近代の福音派の神学
¢「アメリカ神学思想史」・・C.ホッジの位置付けPP.58-59