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20151231号 *:.☆.
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2015年11月16日のJETS東部講演の継続部分をアップロード
しました。関心のある方は自由にご視聴(無料)ください。
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【ICI落穂抄-20151231】「義認と審判」に関する一考察:
Video-08「神の法廷の規準は神の法」と落穂07
講演レジメのVideo-08「神の法廷の規準は神の法」の最後に、John
Hesselinkの”Calvin’s Concept
of the Law”を、律法についての包括的な解説書として紹介している。
わたしが、なぜこのような紹介をしたのかというと、「律法」に関しても、NPPの立場からの説明と伝統的な立場からの説明との間に乖離があると思うからである。ウォーターズが言うように、NPPの立場からの説明に一目置いて、その説明に「学問的祭司制」のような尊重する意識をもって臨むと、「伝統的な立場の”律法”理解や説明に欠陥がある」かのように受けとめられてしまう。しかし、「律法」理解に関し、NPPと伝統的立場に対するそのような見方は果たして客観的なものなのかどうか検証する必要があると思ったのである。そのためには、「律法についての包括的な解説書」に目配りする必要がでてくる。そのような時に助けとなる一冊である。John
Hesselinkは、どのような構成をもって”Calvin’s
Concept of the Law”を解説しているのか、それの概略とポイントをフェイスブックの中に、少し紹介しておきたい。
〇一章 プロゴメナ:①律法の位置、②究極的規範-神の意志
〇二章 創造と律法:①自然法とモーセの律法、②律法の原初の性質、③自然法、④自然神学?、⑤相続者あるいは刷新者
〇三章 契約と十戒注釈:①契約-律法のゆりかご、②モーセの十戒の注釈、③律法の要約
〇四章 律法と福音:①導入、②実体の統一性、③様式における相違、④文字と霊の反定立
〇五章 律法の活用と目標:①断罪的活用、②行政的活用、③再生的活用
〇六章 結び:律法に対するカルヴァンのダイナミックな理解:①導入、②律法の模範としてのキリスト、③御霊の助言と導き、④クリスチャン生活の究極的目標-神の像の回復、⑤要約
要約の第一パラグラフをみると、「カルヴァンにとって、最も豊かな意味において律法は、神の言葉と同義であり、また御霊ともにある恵みと同じ意味合いをもつものである。その客観的統一性はキリストにおいて見いだされる。そして信仰においてその主観的統一性は私たちの’心の真実’において明らかにされる」とある。
このように包括的な視点から見ていくと、サンダースやダン等のように「律法」を第二神殿時代のユダヤ教の視点から狭く解釈するのには問題が多いように思われるのである。第二神殿時代のユダヤ教の視点から、「宗教改革期のパウロ理解、また律法理解」を再解釈したものをそのまま「鵜呑み」にするのではなく、「N
PPのパウロ理解、また律法理解」をJohn Hesselinkの”Calvin’s
Concept of the Law”の視点、つまり聖書全体から理解される”包括的な律法理解”の視点から再解釈する必要を教えられるのである。前回、「旧約聖書における義の概念」について見たように…。「蟹の背中」を見るときに、「東海」の広大な海域を忘れてはならないのである。
安黒務
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