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20160817号 *:.☆.
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<ICIサマー・スペシャル(8/24-25)まで、あと一週間!>お祈りください!!
2006年の日本福音主義神学会西部部会での『歴史的前千年王国説におけるユダヤ人伝道の位置づけ』の研究発表から、ちょうど10年目である。あのときに、ラッド著『終末論』の翻訳の重荷を与えられ、昨年刊行、今年増刷され、幾つかの神学校等で講義・講演、そして今年本拠地「一宮基督教研究所」で、ある意味”総決算的”に、また別の意味で達し得たところに従って”新たな一歩”を踏み出す機会を与えられたことに感謝している。
拙訳、エリクソン著『キリスト教神学』がラッド著作集を大切な資料源とし、その「福音理解」において”共鳴”しあう部分を多く内包していることに気づかされ、エリクソンのテキストをもとに「組織神学」部門の講義に集中しつつ、ラッド著作集に目配りしてきた。ラッドの「福音理解」を湖に例えれば「透明度の高い摩周湖」のよう、と表現できるかもしれない。
今年に入ってストットの『エペソ人へのメッセージ』とヴィルケンスの『ローマ人への手紙註解』、そして、昨年のマクファデンの『ローマ人への手紙におけるわざによる審判』等の、多様な奉仕のすべてが、「福音理解」の本質をより深い次元において捕えるようにと捕えられ、ひたむきにそれを得ようと一心に走っている自分自身であることを教えられる。すでにおぼろけながら得ているのだが、くっきりと完全に把握しているのではないことを繰り返し教えられる。それゆえに、学べば学ぶほど謙遜にさせられ、「すでに達しているところを基準として」、時に亀のように、時にうさぎのように、一歩ずつ進むしかない。しかし、この「小さな一歩」において、忠実なしもべでありたい。小さな歩幅のわたしはひとりで走路のすべてを走破できない。それが、わたしの取り組みに共鳴し、バトンをつないでいってくれる多くの同労者が与えられている理由なのだと思わせられている。
*
講演から約一年経ちましたので、ICIサマー・スペシャルの”一部分「第八章
審判」”関連資料として、下記の全講演、またメッセージ「義の栄冠を慕い求めて」を紹介させていただきます。
*
【全講演】『『義認と審判』に関する一考察:
ローマ2:13の解釈を軸として
https://youtu.be/c5d_GpeTG5w
*
日本福音主義神学会・東部部会・秋期研究会
11月16日(月)
御茶ノ水クリスチャンセンター8Fチャペル
主題:
『義認と審判』に関する⼀考察:
ローマ2:13の解釈を軸として(安黒務)
*****
講演
アウトライン
*****
1.
状況ー救済論のパースペクティブから(20分)
_•
「東海の、⼩島の磯の⽩砂に、われ泣きぬれて、蟹とたはむる」(⽯川啄⽊)
1.
招きと要請(テーマ)に対する感謝
_a.
基本的な願い
_b.
最初に手掛けたもの、ギヤチェンジ
2.
より広いパースペクティブから、より狭いエッセンシャルなポイントへ
_a.東海の:
H.G.ペールマン
_b.
小島の:
H.ベルコフ
_c.
磯の白砂に:
牧⽥吉和
___1.
「救済論」講義ノート
___2. A.A.ファン・ルーラー「キリスト論的視点と聖霊論的視点の構造的差異」
___3.
牧⽥論⽂「改⾰派教義学と聖霊論ー改⾰派神学の新しい可能性を求めて
_____1.
聖霊の時代における聖霊の働きの構造的特質
_____2.
ファン・ルーラーの聖霊論の課題
_d.
蟹とたわむる:
N.T.ライトの主張ー「信仰者に対してのキリストの御業が”聖霊によってもたらされた信仰者の業”と⼀緒になって罪⼈を義とする”justify”」の扱いを念頭に置きつつ
※ちなみに、M.J.Erickson
のNPP問題に対するスタンスは、”Christian
Theology”
3rd Edition,pp.887-890
*****
2.
「軸(山ほととぎす)」としてのローマ2:13の解釈ーキリスト論のカテゴリー(20分)
_•
ロマ2:13「神の前に…律法を⾏う者が正しいと認められる」
1.
義認と審判︓不敬虔な者の義認ー代替アプローチ
_a.
最後の審判の脈絡における義認(2:13)
_b.
義認とは、神の法廷で下される審判に関わることである(2:5,16)
_c.
神の法廷における規準は、律法つまり神の法である。
_d.
まとめ
2.
ローマ⼆章における三つの解釈を検討するー3:20を念頭に
_a.
三つの解釈ー「⽭盾」説、「仮説」説、「異邦⼈クリスチャン」説
_b.
修正「異邦⼈クリスチャン」解釈に向けてー8:4を念頭に
_c.
まとめ
*****
3.
「展開(こだま)」としてのローマ8:4の解釈ー聖霊論のカテゴリー(20分)
_•
ロマ8:4-「御霊に従って歩む私たちの中に、律法の要求が全うされる」
_1.
パウロにおける「まっとうする」という⾔葉ー⾁の只中への内住アプローチ
___a.
クリスチャンの愛に関する三つの箇所
___b.
異論ークリスチャンは完全にまっとうできるのか
2.
「クリスチャンの従順」についての解釈ー神律的相互性の機能
___a.
律法の要求の⽔準
___b.
クリスチャンの「無罪」の基盤?
3.
まとめ
*****
4.
まとめ
_•
「谺(こだま)して⼭ほととぎすほしいま」(杉⽥久⼥)
1.
キリスト論的規定に根差した聖霊論ー終末論的パースペクティブへ
2.
状況と争点を押さえ、自らの”信念体系”を確認し、⼀層掘り下げる
_1.
広範なパースペクティブの視点から考え抜く
___a.
聖書と教会史のパースペクティブから
___b.
救済論的パースペクティブから
___c.
キリスト論的視点と聖霊論的視点から
_____※「フィリオクエ」告⽩:
厳格に、キリスト論的規定に置いた聖霊論の重要性
___d.
終末論的パースペクティブから
2.
また、⽴場の異なる人々の問題提起にも
___a.
真理契機を認識し、
___b.
⾃らの神学の中にそれらを正しく位置づけ、
___c.
真の神学的解決を示すことにより、
___d.
⾃らの神学の成熟に役立てる
*
※レジメ(印刷可設定)
http://aguro.jp.net/d/ici/20151116_jets-e_the_justification_and_the_Judgement_outline.pdf
※関連記述箇所
http://aguro.jp.net/d/file/m/mi_2015.htm#20151116
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2016年08月07日
岬福音教会礼拝説教、安黒務「キリスト教信仰入門②―義の栄冠を慕い求めて」新約聖書ローマ人への手紙2:1-16
●YouTube
●週報聖句:第二テモテ4:8「今からは、義の栄冠が私のために用意されているだけです。かの日には、正しい審判者である主が、それを私に授けてくださるのです。私だけでなく、主の現れを慕っている者には、だれにでも授けてくださるのです。」
●聖書朗読箇所:ローマ2:1-16
●説教原稿「キリスト教信仰入門②―義の栄冠を慕い求めて」
http://aguro.jp.net/the-nard-f…/20160807_MEC_Rom02_01-16.pdf
●MP3
http://aguro.jp.net/the-nard-fragrance/160807_mec_ss.mp3
*【序】
今朝、週報に掲げさせていただきました聖句、Ⅱテモテ4:8は、クリスチャン人生の「ゴールイン」のみ言葉であります。神を信じ、またイエスさまを信じる
者にとって、再臨の日、また最後の審判の日というものがどういうものであるのかを明らかにしている聖句です。犯した罪のすべて、また罪の性質をも含めて、すべてを十字架につけて、処罰し、赦されたクリスチャンにとって、審判のとき、どのようになるのでしょうか。クリスチャンの審判について、三つの事が教え
られています。
第一に、イエスさまを信じ、罪赦され、罪の赦しを土台にして、内住の御霊によって、内住の御霊とともに生きるとき、「審判の日は、オリンピックの表彰式」のようであるということです。
第二に、ただしい審判者である主、髪の毛一本まで正しく数え、評価してくださる、ということです。わたしたちの御霊にある善行のひとつひとつ、すべて神様に覚えられているということです。最も小さな善行のひとつをもらすことなく、換算し評価してくださる。
第三に、なによりも素晴らしいことは「主の現れ-再臨を慕っている者には、だれにでも、授けてくださる」「だれにでも」すべてのクリスチャンにもれなくオリンピックー上位三人ー金・銀・銅という感じーとびぬけた運動能力のあるごくわずかの人のみではなく、神の国のオリンピック選手であるわたしたちひとりひ
とりーもれなく、だれにでも、「義の栄冠」を授けてくださるのです。
*【二つの人生行路】
*【より優れた色のメダルを慕い求めよう】
*【結び】
このように、「福音」は生きる意味、目的を提示して、クリスチャン生活を励ます力となります。わたしは、今朝、このことを覚えていただきたい。「義の栄冠」を授けられ者とされているというイメージを心に焼き付けなさい。そして、義なる、正しい審判者たる神の御前に、イエスさまを信じて救われ、内住のキリ
ストの御霊によって、生かされ、規定に従って走り、「より優れた色のメダルをいただく者」とされましょう。(務記)
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●関連説教・記述「ウルリッヒ・ヴィルケンスとともに学ぶローマ人への手紙二章」
・2:1-16…神は行いに従って報いをお与えになります
http://aguro.jp.net/d/file/m/mi_2010.htm#Rom02a
・2:17-29…神の名は、あなたがたのゆえに、異邦人の中で汚されている
http://aguro.jp.net/d/file/m/mi_2010.htm#Rom02b
*EKK新約聖書註解『ローマ人への手紙』著者ウルリッヒ・ヴィルケンス紹介…1928年ハンブルクに生まれる。ハイデルベルク大学神学部においてG.ボ
ルンカムに師事。1953-1955年牧会の従事。1958-1960年マールブルク大学神学部の講師、1960-1968年ヘルリン神学大学の新約学教授、1981年10月より北エルベ福音主義教会教区のホルスタイン・リューベックの監督に就任。
安黒務
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