−改革派神学入門−
改革派信仰とは何か
2018/11/17
牧田吉和著『改革派信仰とは何か』より
牧田先生とは、日本福音主義神学会西部部会理事会、研究会議、そして改革派神学校での講義・講演、数多くの論文と著作を通して交わりと学びを与えられてきた。その著述の中で「改革派信仰は、単なる教派意識によって立つものではなく、本来キリスト教を真に聖書的キリスト教たらしめようと意図するものです。日本のキリスト教が、真に聖書的なものとなるために、改革派信仰は学んでいただくのに十分な価値がある、と筆者は確信しています。」とあります。
わたしは、宇田進先生の下で学んだときに感じた同じ超教派的なスピリットをそこに感じています。私自身は、英国ピューリタンに発し、会衆派でバプテストの流れに属する者で、その流れの中の神学者であるミラード・J・エリクソン著『キリスト教神学』を教えています。エリクソン神学は、“穏健カルヴァン主義”のスタンスですので、牧田先生の論文、講義ノート、著作等は、エリクソン神学の見えにくいと思われる部分をさらに知っていく上で大いに役に立っているのです。私にとって、エリクソン神学の探究の道筋に宇田神学と牧田神学もまたともにあるのです。