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The Evangelical Left

Encountering Postconservative Evangelical Theology

2011/07/19
 


  1. Postconservative Evangelical Theology in Context:ポスト保守福音主義神学の文脈

  2. The Task and Method of Theology:神学の任務と方法

  3. The Doctrine of Scripture:聖書の教理

  4. The Doctrine of God:神の教理

  5. The Doctrine of Salvation:救いの教理

  6. Where to from Here ?:ここから、どこへ


  1. ポスト保守福音主義神学の文脈

  2. 神学の任務と方法

  3. 聖書の教理

  4. 神の教理

  5. 救いの教理

    1. 伝統的な見方とそれに対する挑戦

      1. 福音主義者が共有してきた救いの教理における主なポイント

        1. 神は、罪や誘惑に触れられることのない、全き聖いお方である。神は神と交わりをもつように人間を創造され、神は神がそうであるように全く聖いものとあることを人間に期待されている。

        2. すべての人間は、行為と性質の両方において罪人である。人間は罪深い行為を行うだけでなく、人間は罪深い性質をもっている。神の目に正しい人間はひとりもいない。だれひとり、救いに値するようなことをすることはできない。

        3. 救いの唯一の基盤は、イエス・キリストの罪のないいのち、贖いの死、復活である。

        4. この救いの受け入れは、キリストにある自覚的信仰のみによる。

        5. 死はこの救いを受け入れる機会を終結させる。キリストともっている関係は、死の瞬間に永遠に確定される。

        6. キリストを信じるすべての人々は、この生涯のうちに救いを受け取る。そして天国の、神の臨在の中で永遠に過ごす。他のすべての人々は、終わりのない、永遠の怒りと苦しみの場所である、地獄に運命づけられる。
           

      2. 伝統的な見方に対する不満の背景

        1. 人類学

        2. 情緒

        3. 解釈

        4. 一般文化
           

    2. 救いに対するポスト保守福音主義神学の見方

      1. 潜在的信仰

        1. ポスト保守福音主義神学の人々は、救いに関して多くの見解を強調してきた。それらの中のひとつは、潜在的信仰の教理、また一般啓示からの神知識を通しての救いである。

          1. 一般啓示の有効性に関して重要な聖書の証言が存在する。

          2. 直接的には一般啓示について語っていないが、一般啓示について推論されうる他の聖書箇所がある。

          3. 他の関連聖句のグループは、異邦人に対して特別な関心を寄せておられる神についての言及である。

          4. また、神がアブラハム契約にある人々への愛顧のみに制限されてはいないとみられる旧約聖書の幾つかの実例である。

          5. 明らかに、神の救いの視野に含まれている異邦人に対する新約聖書の関連個所は最も重要である。

          6. ピノックは、コルネリオの説明箇所をルカの異邦人に対する開かれた態度の幾つかの示唆のひとつとしてみている。

          7. 経験上からの実例は、包括主義者の主張へのさらなる資料源を形成している。

          8. ピノックによれば、その問題への最も重要なものは、その人の解釈学的な立場である。

          9. それらの神学者が「コントロール・ビリーフ〔神学理論を開始するもととなる前提〕」と呼ぶものの役割は、そのひとの解釈において特別な重要性をもっている。
             

        2. 包括主義を支持するさいの五つ神学的主張

          1. 信仰者対、クリスチャン

          2. これまで議論してきたように、一般啓示の役割は、鍵となる要素である。

          3. 救いを結実させる神の働き

          4. イエス・キリストの宇宙的働き

          5. 他の宗教の存在の意義
             

      2. 死後の出会い
         

      3. 絶滅説
         

    3. 評価

      この運動は、近年の福音主義のサークルにおいて重大な関心を集め、かなりの議論を引き起こしてきた。予期されているように、それは強さと弱さの両面をさらけだしている。

      1. 肯定的

        1. それらの神学者は、人間とその運命について心からの関心を示している。神学はその最善において、単なる理論的な事柄、ある種の知的なゲームではなく、情緒を含み、奉仕への適用に明確な意味をもち、現実のいのちに触れるものである。ときどき、情熱は行き過ぎとなることもあるが、この神学の重大さにかんがみ控えめに扱われることがあってはならない。

        2. 包括主義者は一般啓示の教理への必要とされる強調を与えてきた。ある福音主義者たちはこの教理を否定したり、一般啓示の役割と有効性を矮小化してきた。そのことによって、特別啓示の非常に高い位置づけを保持してきた。しかしながら、一般啓示の現実についての重要な聖書の証言が存在している。特別啓示はこのことを無視することによって栄誉ある位置を占めることはできない。彼らは、それに神学における正しい位置付けを与えんとして努力してきた。

        3. 彼らは、神についての真理の何かが一般啓示から知ることができるとしたら、そのときこれは他宗教の人々から人々へ、哲学者や普通の人々にも適用されるということを正しくみてきた。

        4. それらの神学者たちは、ときどきそれらの主題の議論において見過ごされてきた聖書箇所に注意を向けさせるよう、すべてのクリスチャンに願い求めてきた。存在する神学の中に統合することは必ずしも簡単なことではないけれども、彼らは神学的方法の重要な練習課題を提供することにおいて価値ある貢献をしている。

        5. ポスト保守主義者たちは、単に聖書のみという以外の要素が神学研究に入ってきたという事実に真正面から直面してきた。そのような要素の存在は、単に認識に関してだけではなく、聖書の使用をもってそれらを統合する協調的な努力をも招いている。そうすることにおいて、彼らはその議論を福音主義者の間の相違のある真の諸問題へと導いているのである。
           

      2. 否定的
         

  6. ここから、どこへ ?