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1.キリスト者の世界観とこの世の世界観

 c.「創造の回復」か、それとも「被造物の神格化」

11/07/19


    ア)一体どんな世界観

イ)キリストによる創造のわざの回復

ウ)人間の堕落=失われていた創造の多様な秩序→本来の意味

エ)人の「心」−本来向かうべき造り主−神に仕え、隣人に仕えることの意味

オ)創造、堕罪、キリストを通しての贖罪=キリスト教の世界観

カ)神の天地創造−文化命令(創世記 1:26-30)

キ)人間の堕落−堕落の刻印被造物・文化全般(創世記 3:14-19)

ク)社会命令(創世記 8:21-9:17)

ケ)歪んだ状態−受肉の贖い主キリストのみによって正され - not only 人間の魂の救い but also 文化・社会→回復・聖化

コ)文化の全領域→キリストの主権の下に変革・・終りの日に全ては神の審判

ア)世界の創造者−認めず→造られたものの本来の意味−不可解

イ)造られたもの−被造物の神化−偶像礼拝

ウ)人間−自己と世界に対して意味を求める動物

エ)人間を超える「何か」によって与えられる

オ)自己とは何者か、世界の究極の意味を与えてくれる根拠は何か→宗教

カ)人間の「心」−造り主から出発するか、そうでないか

    ア)「宗教の種」の自然な発露→誤った方向へ

イ)罪によって汚された「心」−再生の必要

ウ)キリストの御霊による神の側からの恵みと再生−人間に全く新しい事態

エ)世界が本来そうであった秩序−はっきりと回復して見据える

    ア)世界の造られたある部分−神格化・絶対化

イ)バランス作用→正反対の性質をもつ別の部分−絶対化

ウ)宗教的弁証法の現象

エ)宗教的弁証法−not only 個人の心の中 but also 共同体の中

オ)正反対の相いれない性質−互いに絶対性の主張→文化全体が安定性失う

カ)ひとつの極端から別の極端へ−揺れ動く

    ア)日本文化−明らかな宗教的弁証法

イ)科学技術の高度に発達した社会における宗教ブーム、占い、オカルトの流行

ウ)新・新宗教の中核−祖先崇拝と呪術的な病気直し=日本古来の宗教伝統

エ)過熱化した受験競争・生産至上主義を目指す競争社会→くたびれた民衆

オ)手早く見出せるもの−日本の「伝統」

カ)「近代」の合理主義的なものの見方・効率主義に貫かれた物質文明 →その反動としての呪術的な日本の宗教伝統

キ)相反する二つ−民衆の「心」に共存→「心」を正反対の方向に引き裂く

ク)「近代」と「伝統」の分裂状態=宗教的弁証法

ケ)not only 民衆の「心」 but also 今日の日本文化総体

コ)高度のテクノロジー・情報の支配/ハードウェアと 靖国神社・天皇制−伝統回帰/ソフトウェア

サ)天皇制−not 権力の押しつけ but 民衆自身の中にある「内なる天皇制」

シ)「近代」と「伝統」−文化の根底にある世界観=宗教動因

ス)「近代」と「伝統」の分裂−日本の文化現象

セ)過去の「伝統」の中身−日本主義=日本的世界観