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2.自然宗教と国家宗教

a.自然宗教−「原質」について

11/07/19


ア)宗教−人類史の発展で特別な役割

イ)社会発展の段階−関連させた宗教の分類

ウ)宗教−自然宗教(原始宗教)、国家宗教(民族宗教)、普遍宗教(世界宗教)

エ)歴史上あらわれた順序−三つに類型化

オ)日本宗教の特質の理解−三類型の内容
    *参考文献−村上重良「世界の宗教」

カ)日本宗教の特質−高度な緊張関係(宗教的弁証法)に置かれている状態
  強靱な自然宗教の〈原質〉とそれを絶えず内に取り込もうとする国家宗教の〈形式〉

キ)世界の他の文明圏−自然宗教と国家宗教→普遍宗教によって駆逐

ク)日本−駆逐されないまま今日に

*参考文献−村上重良「日本の宗教」


    ケ)〈原質〉と〈形式〉の間−宗教的弁証法とはいかなるものか



  1. 自然宗教とは何か


    ア)自然宗教−部族などの集まりである
 
イ)教祖・教理もたず、集団を維持・統合の儀礼行為の総称
 
ウ)人類史−採集狩猟時代(旧石器時代)に出現

エ)無文字時代−考古学上の発見・文化人類学の進歩→宗教生活の実態の解明

オ)世界各地−アニミズム・シャーマニズム(土俗信仰)

               *参考文献−M.エリアーデ「シャーマニズム」、堀一郎「日本のシャーマニス゜ム」

    カ)聖書−最初の人類の堕罪・楽園追放→様々な宗教の出現
    キ)人間−生まれながらしてもつ「宗教の種」の芽生え

参考文献−世界史、日本史教科書

 

   2. 狩猟祭祀
    

ア)聖書の告げる諸宗教の出現−人類学・考古学上の発見と矛盾せず
 
イ)人類最古の死者埋葬(確実な痕跡)−約10万年前のヨーロッパ
 
ウ)日本−群馬県岩宿遺跡

   

3. 農業革命と地母神信仰

 ア)新石器時代−「農業革命」

 イ)日本−佐世保市の泉福寺遺跡

 ウ)農耕民−地母神信仰、遊牧民−天空神信仰

 エ)農耕−母なる大地を傷つける=“地母神殺し”のテーマ

*参考文献−梶村「日本人の信仰」P.36


   4. 「霊魂の循環」思想


    ア)農耕・牧畜段階−神々・天の概念

    イ)not 超越的・絶対他界 but 空間的隔たり・現世の延長

    ウ)死者と生者−絶えず交渉

    エ)動物霊魂・人間霊魂−死後現世回帰

    オ)「生→死→再生」の繰り返し=「霊魂の循環」

    カ)形のない生命の循環的流れについての宗教意識

    キ)今日の日本−土着の「霊魂の循環」思想・基づいた祖先崇拝

    ク)石器時代〜縄文時代−自然宗教

    ケ)日本宗教の〈原質〉