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− 近代神学・現代神学・ポストモダン神学 編 −

福音主義神学研究 B

2015/03/28


ICI ホームページ表紙  福音主義神学研究B はじめに [第一部]1.岐路に立つ教会 2.近代精神の九つの相 3.モダンの発展とゆらぎ [第二部]1.組織神学の退潮 2.神学形成の資料問題 3.神の啓示 4.ポストモダニズムの挑戦 5.神の死と神の変様 6.宗教的多元主義 7.キリストの贖罪 8.教会の理解と誤解 9.終末論のゆくえ 10.福音主義と日本の教会 11.神学と霊性の問題 12.神学的動向

一宮基督教研究所 講義要項 (ビデオ講義録紹介

教師名  安黒 務

科目名  福音主義神学研究 B (近代神学・現代神学・ポストモダン神学 編)

目的、目標
  2006年度後期から、エリクソン著『キリスト教神学』において扱われている「現代神学」「現代哲学」「現代思想」等々の領域を学ぶ上での補講的な意味合いから、宇田進著『総説 現代福音主義神学』をテキストとして『現代福音主義神学 研究 B (近代神学・現代神学・ポストモダン神学 編)』を学ぶことにしました。
 「現代神学」「現代哲学」「現代思想」等々の詳細な学びではなく、「十六世紀の宗教改革に根ざす歴史的な福音主義キリスト教の視点を尊重する立場から、1.今日の神学的状況と動向に関する分析と情報の提供, 2.注目すべき問題点と主要な争点の指摘, 3.福音主義を標榜する諸教会の核≠成すその信念体系≠フ確認と、それに関するより一層の掘り下げへの呼びかけと、そのための一つの材料」のパースペクティブとエッセンスを把握することを目標に学びます。
 なお、この講義は、「福音主義神学研究 A :歴史神学 編」の学びを前提にしています。 90分×7講義時間が割り当てられていますので、その時間内にテキスト全体を学べるよう適切に時間配分していく予定です。各章の講義の最初に、その章のパースペクティブな見方を学び、その次にその章の中から、時間のゆるす範囲内で重要度の高い幾つかのポイントを選択して学んでいきます。残されたポイントは、各自の自学自習で補っていただけるよう、参考文献紹介を含め、必要な助言をいたします。

概観、アウトラインエリクソン著『キリスト教神学』と宇田進著『総説現代福音主義神学』の関係図

    1. 第一部
       
      1. 岐路に立つ現代のキリスト教と教会−D.ウェルズの分析をめぐって
      2. “近代精神”の九つの相−“古典的・伝統的平衡の粉砕”

      3. 「モダン」の“発展”と“ゆらぎ”
         

    2. 第二部

      1. 組織神学の“退潮”と「全教会的神学の不在」

      2. 伝統・経験・理性・文化と聖書−神学形成上の資料問題

      3. キリスト教と神の啓示

        1. 啓示概念の“シフト”と“多様化”

        2. “自然神学”への回帰?

        3. 神の一般啓示の理解はどのように?

        4. 神の特別・救贖啓示

        5. 神の特別・救贖啓示と聖書

        6. 福音主義教会における聖書に関する十二項

        7. カール・バルトの「神の言葉」と日本の教会

        8. 「正典の中の正典」論議と「聖書のバビロニア捕囚」(G.マイアー)

        9. 聖書の「非神話化」論−現代のリベラル神学に共通する発想と基本的論理
           

      4. ポスト・モダニズムの挑戦とキリスト教神学の“脱構築”

      5. 「神の死」と「神の変様」−逆説的内在化・暗号解読・述語化

      6. 宗教多元主義の神学と「キリストのみ」

      7. 十字架におけるキリストの贖罪−福音主義キリスト教の「品質証明」(D.ブローシュ)

      8. 教会の「理解」と「誤解」

        1. 教会の“一般文化史への解消”?

        2. 教会と聖霊
           

      9. キリスト教終末論のゆくえ?

      10. 「福音主義」と日本の教会

      11. 期待される神学と霊性の問題

        1. 期待される神学研究の姿

        2. 神学研究と福音主義的霊性
           

    3. 付録:神学的動向(キリスト教はどこへゆくのか?)の分析と予測、それへの対応に関する方法論上の要綱−M.Erickson: Where is Theology Going? 1994 をめぐって

 

*このページは、私に神学研究活動の何たるかを教えててくださった宇田進先生の『総説 現代福音主義神学』をテキストにしての講義紹介のページです。共立基督教研究所を卒業後も、宇田先生の著書・諸資料・講義ノート等は、「わたしの足のともしび、わたしの道の光です。」私のホームページを通しての宇田先生の書籍・資料・ノートの紹介が皆さんにとってもそのような助けとなることを願いつつ、それらの概略を記していきたいと思います。このページをご覧になって興味をもたれた方は、ぜひその書籍をお買い求めください。