三位一体論
用語の問題
三位一体の聖書的根拠
旧約聖書における三位一体
新約聖書におれる三位一体
三位一体論争
勢力的モナルキア主義と様態的モナルキア主義
アタナシオスとアリウスの論争
聖霊の問題−「聖霊発出」論争
三位一体の教理的理解
定義
存在論的三位一体と経綸的三位一体
「フィリオクエ」(子からもまた)の問題
「三位一体の痕跡」の問題
三位一体論の信仰的・神学的意義
序
「三位一体」とは、聖書に啓示されている神を言い表すキリスト教教理用語
実体(ラ:スブスタンティア,Substantia)において唯一の神
位格(ラ:ペルソナ,Persona)において父と子と聖霊の三つの位格
歴史において激しい論争を通じて形成−「三位一体論争」
用語の問題
「三位一体」という用語−聖書の中にはない
トリアス(ギ:trias)−ギリシャ教父アンテオケのテオフィロス、アレキサンドリアのクレメンス、ヒッポリュトス、オーリゲネースなどの教父
トリニタス(ラ:trinitas)−テルトゥリアーヌス
教父たちの使用−三位一体を表現する教理用語として次第に教会の中に定着
問題の核心− not 用語 but
用語で指示されている真理「聖書的か否か」
三位一体の聖書的根拠
旧約聖書における三位一体
エローヒーム(複数名詞)
「主の使い」
「主のことば」「主の知恵」
「聖なる、聖なる、聖なる万軍の主」
新約聖書における三位一体
イエス・キリストの神性の問題
聖霊の人格性と神性の問題
三位一体論争
モナルキア主義
アタナシオスとアリウスの論争
聖霊の問題−「聖霊の発出」の問題
三位一体の教理的理解
定義
神の統一性の中に、ひとつの本質、力、永遠性をもつ三つの位格がある
三つの位格の区別性
父、子、聖霊という名の区別性
存在の秩序における区別性
活動における区別性
存在論的三位一体と経綸的三位一体
存在論的三位一体
経綸的三位一体
「フィリオクエ」(子からもまた)の問題
「三位一体の痕跡」
自然において
歴史において
文化において
宗教において
人間の魂において
三位一体論の信仰的・神学的意義
汎神論の異教的神々と理神論の神とを拒否し、<生ける神>を提示する
信仰と神学において神中心的思惟を可能にし、確かなものにする
<創造>と<再創造>にとって決定的重要性をもつ
キリスト者の具体的信仰生活を成り立たせる根本条件である
教会とわれわれに終末的自覚を与え、終末的希望の中に力強く生かしめる
○牧田吉和「三位一体、三位一体論争」『新キリスト教辞典』いのちのことば社、の要点を整理したものです。詳細は、資料源をお調べください。