ICI ホームページ表紙 4.ポストモダニズムの挑戦 1.知の革新 2.テクストの外には 3.テクスト解釈は 4.脱−神の言葉の神学 5.救済史の終焉 6.過去と現在の“橋渡し” 7.物語神学 8.読み手による創作?


第四章 ポスト・モダニズムの挑戦とキリスト教神学の脱構築

8.読み手による創作=H

2011/07/19


  1. バーナード・ラム『聖書解釈学概論』1956邦訳

    1. 聖書の神的霊感=歴史的プロテスタントの聖書解釈・釈義の「基礎」

    2. 聖書解釈の「目的」

    3. 歴史的プロテスタントの解釈法

      1. 「字義的」

      2. 「文化的」

      3. 「批評的」

  2. 「読み手応答批評」の問題

    1. テキストの「外部」の否定(バルトの見解)−従来の実在論・対応応答説的立場の否定

      •  →キリスト教の中心問題であるテキストとその背後にあるキリストの人格的存在との生きた結びつき−切断・放棄

    2. “The autonomous text”の不承認の立場

      • →ある固定した客観的意味の不在という問題

    3. 読み手=意味の自由な解釈者・構成者(a constructionist)

      • →読み手を包んでいる文化≠るいは社会的コンテキスト≠ェ規範上、聖書の「上に」位置する立場

      • →言語は一定不変のものではなく、道具箱の道具−言語の意味は用いる人によって与えられ、生まれる

      • →この言語観にたつテキスト解釈−読み手のうちに実存的に発生する影響作用≠ェ中心=読み手の「創作」