ICI ホームページ表紙 宇田進著作集 神論 啓示論 啓示と聖書(簡略版) 啓示と聖書(詳述版) 序説・啓示論・聖書論
啓 示
語義と概念
旧約ヘブル語"glh"、新約ギリシャ語”アポカリュプトー”、”ファネロオー”・・・
「覆いを取り除く」「明らかにする」「明らかにする」「示す」「知らせる」の意。超越的存在である神
が、救いを与え交わりを樹立することを目的として、自ら人間人間に向かってその存在を示し、計画と意志を明らかにし、力と栄光を現すことを意味。神の
主権的先制活動・・・神は啓示においても主導性を発揮。神の側からの啓示の背景
神は「超越的な存在」であるため、
有限な人間の側から神に近づく手段はない。神が人格的交わりの相手に選んだ人間は、実際には
「罪深い人間」である。ゆえに、神の自己伝達・自己開示・自己投与によるほかない。
一般啓示
一般啓示の要素
被造物
を通して人間の
道徳意識や良心を通して人間の歴
史におけるもろもろの摂理的わざを通して時、場所、民族にかかわりなく一般的普遍的に与えられている啓示
罪による汚染とその破壊的影響
造られた自然と世界そのもの
人間自身
その結果
人間は自然をみてもそれを
正しく解釈することができなくなった
救いのための特別啓示
一般啓示の限界性
カルヴァン『キリスト教綱要2:2:18』「それはちょうど、稲妻のひらめく夜、人が野原の真ん中を行くようなものである。・・・」
特別啓示−
多様なメディア人間の言語、歴史上の出来事
くじ、ウリム、トンミム、深い眠り、夢、幻
ケルビム、御使い、火と煙、嵐
アーモンドの枝、一かごの夏のくだもの
神が人間と接触を持つために、これらの
地上的媒体につきまとう限界や弱さをもその主権のもとに制し、用いられた特別啓示の二面性
行為による啓示−
「出来事としての啓示」歴史における行為や出来事を通して御自身と御旨とを啓示
アブラハム等に人格的に出会い、実在を啓示
出エジプトの一連の大きなみわざを通して
過去の歴史を思い出すように
福音は「神の大きなみわざ」の物語
ことばによる啓示−
「情報の伝達としての啓示」行為とことば、
出来事と解釈とは一体。解釈は啓示に不可欠な要素。どのような解釈を手にしていたか。神の語りかけ、つまりことばによる啓示が最も中心的な位置
アブラハムに御自身の計画、その位置と役割
イスラエルに、律法と契約
預言者には、御自身の御旨
キリストは、「父から聞いたことをみな」
パウロには、「御子においてあらかじめお立てになったご計画」
行為あるいは、出来事による啓示と、ことばあるいは情報による啓示は、
相互に補足し合いながら一体となって聖書の啓示観を構成定めのときのイエス・キリストは、特別啓示の究極、頂点
ことばとわざ、教えと歩まれた生涯及びわざにより、神を啓示
神の本質の完全な現れ
救い主としてのわざ−神の救いの完全な啓示
啓示と聖書
神は、御自身の啓示を確実な形で伝達するため−啓示的文書=聖書を付与
聖書は、行為とことば、出来事と情報・知識による神の啓示の唯一の記録、証言
今日における啓示の唯一不可欠の通路、場。
神の全啓示活動の結晶
聖書の「自己証言」の輪郭
霊感
原本
全体が啓示的文書
思想を伝えていることばそのもの
神的要因と人間的要因による一つの有機的な連合の実
神のことば
真実、かつ真理
神的権威−信仰と服従を要求
救いに導くのに十分な光
知り、信じ、守るべき事柄−だれにでも理解できる
中心目的−神による救いを得させること
生きていて力がある
証言し確信させるのは、聖霊御自身
聖書観の問題
−啓示観の構成において決定的な重要性○宇田進「啓示」新聖書辞典、いのちのことば社、の要点を整理したものです。詳細は、資料源をお調べください。