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春名純人著作集 研究
2021/09/01
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- 昨年夏の『福音主義神学における啓示・聖書・釈義の問題について』：２００５年度 夏季集中公開講座とディスカッション：－M.J.エリクソン著・安黒務訳「キリスト教神学」と宇田進著『総説現代福音主義神学』をめぐって－①今日の福音主義神学の「基礎」の問題 、②「聖書の批評的研究」の福音主義神学の視点からの評価、③福音主義神学と「バルト神学」の啓示理解の相克 、④「ポストモダン時代」における福音主義神学。
今年春の『現代における福音派の神学』：関西学院大学 神学部 特別講義とディスカッション－「現代神学の最前線（フロント）」栗林輝夫教授の講義シリーズの中で－』 ：①福音派とは何か、②「ポスト・リベル時代の到来」と「神学上のパラダイムの多元性の承認」 、③ad fontem（源泉へ） と主要な展開、④最近の課題と傾向
神学研究における最大の課題としての〝前提〟の問題に最も光をあててくれる書物として、春名純人著作集を参考にさせてくいただいています。私の翻訳させていただきました、エリクソン著『キリスト教神学』の第二巻、三巻の宇田進先生の「監修者あとがき」の中に、同志社大学の森孝一先生と関西学院大学の栗林輝夫先生への言及があり、二人の先生方の「福音派神学に対する誤解」に対する反論が掲載されています。今回の関西学院大学神学部での特別講義も、それらの誤解を解く一助となればとの願いがありました。
ただ、時間的に限られていましたので、「福音派の神学がどのようなかたちでなされているのか」を詳しく説明することができませんでした。そこで、そのイントロダクトリーな講義の続編的な意味で、これらの事柄の〝前提主義〟的な事柄を、春名先生の著作集を紹介することで補足していけたらと考えています。この取り組みを通して、今後の私の「現代における福音派の神学」についての解説にも深みと豊かさが増し加えられていくことと思います。