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Self-Introduction

自己紹介

未完成自叙伝

人との出会い、本との出会い

2021/09/01


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故郷の紹介 山崎の歴史概観 安黒家墓地(キリスト教式) 安黒家歴史・系図

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'96 一宮基督教研究所 教職者セミナーにて
(Jバイブル製作者:能城一郎師が撮影して送ってくださった写真:画像をクリックしてください。)

自己紹介

○1954年、兵庫県生まれ。関西学院大学、関西聖書学院、東京基督教大学・共立基督教研究所卒業。 エリクソン博士と同じスウェーデン・バプテストの流れをルーツとする日本福音教会(JEC)の西宮福音教会・岬福音教会・堺福音教会東京チャペル等の奉仕を経て、現在山崎チャペル牧師、一宮基督教研究所講師を務めるかたわら、インタ−ネットをとおしての継続神学教育機関である「一宮基督教研究所」を主宰。

○著述に「J.D.G.ダンの『イエスと御霊』に関する一考察」、「M.J.エリクソンの『キリスト教教理入門』解説ブックレット・シリーズ」など。また、翻訳書としてミラード・.J・エリクソン著『キリスト教神学』(第一巻、第二巻)。2004年春より、日本福音主義神学会西部部会理事。

 



未完成自叙伝



略歴−いつまでたっても「未完成の自叙伝」

・・・生まれてから今日までの「自分自身の歩み」を丁寧に振り返ってみてみたいと思っています。「自分とは一体何だったのだろう。」「自分は一体どのように生かされてきたのだろう。」と問いかけつつ・・・。

1.郷里での生活

1954年1月9日、姫路市にて誕生。幼稚園に入る直前に両親の郷里である兵庫県宍粟郡一宮町安黒に帰りました。神戸幼稚園、神戸小学校、一宮南中学校、山崎高校と郷里の学校で学びました。中学校と高等学校では野球部に入っていました。高校での野球は1年間だけでしたが、同僚は兵庫県て決勝まで勝ち進み、報徳に敗れて甲子園行きを逃しました。しかし、すばらしい思い出を多感な青春期の私たちに与えてくれました 。また山崎高校三年六組はとても素晴らしいクラスでした。

2.学生時代

野球をやめて、受験勉強に没頭し、関西学院大学の経済学部に入学しました。クラブは時間的束縛の多い運動部はさけて、文化部である「絵画部弦月会」に入りました。絵を描くことには夢がありました。芸術に親しむことにより、人生について深く考えるようになりました。

3.キリスト教への入信

大学二年の初夏のころ、生きる意味、目的に悩んでいたときに、教会で「ここに愛がある」という映画集会をきっかけに、江守さんという人に誘われて、半分義理で毎週教会に通うようになりました。そして夏に山本篤さんから電話があり、KGK(キリスト者)学生会のキャンプにさそわれキャンプに行きました。そのときから真剣に聖書を読むようになりました。渇いた心をもって聖書を読んでいったとき、不思議なことに聖書を通してイエス・キリストが毎晩生きて語り掛けてくださっているような経験をしました。そうこうしているうちに、自然にイエス・キリストを信じるようになりました。そして 大学の二年生のときのクリスマスに、西宮福音教会で洗礼をうけました。

洗礼を受けて後、「生きることはキリスト」と生きる意味を見出し、勉学にも新たな意欲が湧いてきました。大学生のときは、マックス・ウェーバーの研究家の天川教授〔東大の大塚久雄ゼミ出身〕のもとで、「英国における産業革命前後の経済状況の変化と牧師の天職意識についてのメッセージの変遷」について学びました。卒論は「天職意識の喪失過程」で時代状況の変遷と聖書解釈のもつ課題を扱ったものでした。聖書のメッセージの本質と時代状況にかける「架け橋」としてのメッセージの適用部分は、木の橋から石の橋、鉄の橋へと変遷していくことの指摘でした。天職意識も封建社会の静的経済社会の「天職神授説」的メーセージが産業革命の動的経済社会の「天職選択説」と変遷していくのですが、時代についていけない牧師が、教会員の都市への流出による教勢低下防止のために、天職神授説にしがみつき、教会員を責め立てる説教をする姿は滑稽でありました。この時期の問題意識は、後に東京キリスト教学園の共立基督教研究所での内地留学したときに再び呼び覚まされることになります。


4.一宮基督教研究所神学生・引原小学校臨時教員時代

ごく短い間でしたが、引原小学校で臨時教員として勤務させていただきました。並行しつつ、一宮基督教研究所で三年間学びと訓練の時をいただきました。

5.一宮基督教研究所助手時代

聖書学院卒業後、助手として残していただき、三年間「神学教育」にたずさわる恵みにあずかりました。その時に、短期間「六甲の改革派の神学校」でも聴講の機会を得ました。この時期に、同じ教会の大村仁美さんと関西学院大学のランバス礼拝堂にて結婚式(ストリーミング・ビデオ:古い8mmビデオから起こし、DVD編集されたものを、WMVファイルにし、ストリーミング形式にしましたので、画面は暗いままです)をあげました。

6.岬福音教会牧師時代

その後、岬福音教会の牧師として招聘していただき、七年間牧師として奉仕させていただきました。若輩の牧師でありましたが、和歌山の牧師であられた蒲田主管牧師のバックアップの下、高橋長老、郭執事と役員の方々にささえられて、多くの中高生、青年が洗礼に導かれ、祝福された七年間でありました。

7.東京キリスト教学園共立基督教研究所・堺福音教会東京チャペル副牧師時代

その後、継続神学研究に重荷を覚え、さらなる勉強のために東京キリスト教学園共立基督教研究所への内地留学に導かれました。我喜屋師と奥野武俊長老の理解のもと堺福音教会東京チャペルにて奉仕させていただきつつ、宇田進師の膝下で三年間心おきなく神学研究に専念させていただきました。同時期に、東京基督神学校のほとんどの科目も聴講させていただきました。

・下記の写真をクリックしてください。大きくなります。

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8.山崎チャペル牧師・一宮基督教研究所講師・一宮基督教研究所時代

その後、郷里である兵庫県宍粟郡一宮町&山崎町に戻り、家業であるガソリン・スタンドを手伝いつつ、山崎チャペルでの奉仕と一宮基督教研究所での奉仕にあずからせていただいています。また、インターネット上にあります「一宮基督教研究所」を通しても、神学教育に取り組んでいます。

一宮基督教研究所では、主として「組織神学」の科目を教えています。そのテキストとして、ミラード・J・エリクソン博士の主著の要約版である“Introducing Christian Doctrine”を使用しています。洋書に難のある神学生のために、少しずつ翻訳し、そのうちにインターネットの時代が到来し、このホームページを作成し、やがて「電子メール講義」を配信するようになりました。一段落ずつ翻訳し、解説していく講義です。この講義の蓄積が、今回のエリクソン博士の主著“Christian Theology”の翻訳・出版へとつながっていきました。そして、今回の出版とエリクソン博士の来日講演のキーマン≠ニなられたのが、エリクソン博士の所属される米国のバプテスト・ジェネラル・カンファランスの日本宣教によって形成されました日本バプテスト教会連合の泉田昭先生(日本福音同盟元理事長)です。今回、浜松の教職者セミナーでお会いし、泉田先生とエリクソン博士との三人で写真をとることができましたので、感謝の気持ちを込めて左記のフォトギャラリーに掲載させていただきます。

9.日本福音主義神学会西部部会理事として奉仕

2004年度は、秋にもたれます「福音主義神学会西部部会研究会」のテーマが『教会とリタージー(典礼・礼拝)』であり、市川師(改革派)と正木師(ルター派)とともにコーディネーターを担当させていただく者として、それに関連した学びをしています。日本の福音派の“座標軸”的な位置にある、穏健で中庸な「エリクソン神学」の段落単位の丁寧な“継続神学研究課程”の形成、諸神学校での“神学講義”の諸々の形式での提供とともに、エリクソン神学を基盤としつつ福音派全体として取り組んでいるテーマに歩調をあわせ、キリストのからだ意識をもった“神学研究”にも取り組んでいきたいと考えています。教派を超えて、多くの教職者・神学生・信徒・未信者の方が受講してくださっていることに心より感謝しています。

10. 安黒家年賀状 紹介

 家族の近況や消息の連絡・記録として年賀状も貴重です。


 12. 安黒家墓地 建碑式準備 アルバム キリスト教式前夜式告別式(ストリーミング・ビデオ)、建碑式資料(PW : aguro)

丘の上にある安黒墓地 キリスト教式墓地 召天者名簿 崖下には一宮町 死後の状態についての信仰告白 生の意味・目的についての信仰告白

13. フアミリー・アルバム

 


  人との出会い、本との出会い

山中良知先生

宇田進先生


山中良知先生の思い出

関西学院大学の二回生のクリスマスに洗礼を受け、クリスチャンとなり聖書研究会ポプラに所属した。この同好会は毎週火曜日の午後にマルコ伝の聖書研究会をもっていた。また毎日昼食時に、顧問である山中先生の教授室で祈祷会をもっていた。自由出席であったが、いつも4,5人は集まっていた。多いときは10人を越えるときもあった。輪番で聖書から短いお奨めをし、そののちひとりひとり具体的に祈りあった。山中先生はどんな重要な理事会の最中であっても「大切な用事がありますので、失礼します。」とこの小さな祈り会のために抜け出してこられた。先生はあまり多弁ではなかったが、ぽつりぽつりとシベリヤ捕囚の経験、B.B.ウォーフィールド「聖書の霊感と権威」やアウグスチヌス「告白」などの紹介やいろんなことを話してくださった。15分ほどの祈り会がおわるとみんなで学生食堂へ昼食を食べに行った。

山中先生のことが、春名純人先生の「哲学と神学」に記されているので抜粋・紹介しておきたい。
「先生のひとつの問題に取り組まれる徹底性には驚かされる。キリスト教哲学研究の緒につかれた初期の研究が生涯、ねばり強く、執拗に考え続けられ、整備され、新たな研究の視点から見直されていき、一つの問題が保持されながら深められ、深められながら新たな姿で提起され、いわば螺旋状に、弁証法的に発展していく徹底性ドイツ語でいう Grundlichkeit という言葉で、ぴったりと表現できるような性格は、山中哲学の根本的特徴ではなかろうかと思う。」

「…結局、この主題で、三度、論文を書かれたことになる。このような思索の徹底性と強靭さは、あの先生の多忙さを考えると驚嘆に価するものと思われる。燃えるような召命感に基づいて、全時間を主にささげている者のみに可能なことと思われ、カルヴァンがキリスト教綱要を何度か書き換えながら、完成したことを想起させられる。」

「先生の哲学の性格は、その徹底性と共に、体系性にあることも主張することができると思う。よく先生は『私はヘブライ的でしつっこいんだ』と語られていたこと、また、議論の時に、よく、網羅的』という言葉を強調されて、ひとつの問題を全関係の中で連動させながら考察することを強調されていた。」

「神学やキリスト教哲学といった面での異教国日本における底の浅い伝統の中で、単なる欧米の学的遺産の紹介にとどままらず、この仕事を自らの召命と受けとめ、生涯を忠実に一時の休む間もなくこのキリスト教哲学の研究にささげ、強い召命意識の中で実に粘り強くただ一つのことに思索を集中し、常に主キリストを愛し、聖言に常に立ち返り、聖言に基づいた哲学の建設を目指して独自の哲学を樹立された山中先生の仕事は、主から日本の教会が受けた特別な恵みであると思う。」

山中先生は、「人の一生の時間は限られている。読書するにも本当に価値のある本を読まなければならない。」と助言してくださった。先生は朝のランニングを日課としておられ、早朝からからだの目を十分にさまして、研究に没頭しておられた。わたしも研究者のひとりとして、このような生き方を学び取っていきたい。

 


○ 宇田進先生との出会い

 私と宇田先生との出会いは、「現代福音主義セミナー(福音派は聖霊について何を考えているか−オスロ会議を巡って−)」に出席したときであった。泉田先生がオスロから持ち帰られた資料をコピーしていて夕方遅くなったとき、宇田先生は車で駅まで送っていってくださった。そのとき、共立基督教研究所は日本各地からさまざまな教派から集まってきてともに学び研究する広場のような場所であると言われた。そのときの宇田先生の親切と開かれた心に、「いつか宇田先生の下で学びたい。」という思いが起こった。

 不思議な導きで三年間、宇田先生の膝元で神学の薫陶を受けた。そして、それ以降も宇田先生からいただいたさまざまな資料を継続的に研究させていただいている。それらのことを通して私の所属する団体と聖書学院に神学の恵みの豊かさと今日における動向などを分かち合っていきたいと願っている。宇田先生の資料は手元にたくさん保有しているが、このホームページでの掲載内容は、著作権への配慮もあるので、要点や概略や意図などに限られてくると思う。そのようなかたちにおいてであるが、宇田先生が取り組んでこられた課題についての理解を深めることができ、神の国の次の世代の課題を認識し、私をも含めてこのホームページを継続してのぞいてくださる方々とともに、その課題に取り組んでいくことができたらと思う。そのような意味で、下記に私の保有している宇田先生の資料一覧を掲載し、研究の進展−つまり資料などを通しての宇田先生との対話−にしたがって関連する資料の概略のファイルを作成していきたく願っている。

 このホームページは、エリクソンの神学研究に最も比重を置くかたちで導かれているが、その進路を決定づけてくださったのが宇田先生である。私は宇田先生の膝元で「エリクソン神学」を徹底して学ばせていただいたのである。この期間は私の人生の中で最も大切な時期となった。私は残された後半生をこのために生きていこうと思うようになった。現在の「一宮基督教研究所」の働きはその結実である


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