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関西学院大学 神学部 特別講義

『現代における福音派の神学』

−「第11項 福音派神学とエヴァンジェリカルの伸張−リベラル崩壊後の戦略はどこに?−」−

2015/03/28


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●関西学院大学 神学部 特別講義 DVD講義録(90分+レジュメ(23p、簡易製本)
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○テーマ:『現代における福音派の神学』
○レジュメ:パワーポイント・スライドの詳述版・参考文献リストつき
○価格:DVD1500円+レジュメ330円+エクスパック送料500円=2330円
○希望者は、aguro@mth.biglobe.ne.jp に「関西学院大学神学部 特別講義 DVD講義録+レジュメを
送ってください。」とメールください。
○注文後、マスターDVDよりコピーし、レジュメを印刷・製本し、エクスパック500で送らせていただきます。
郵便振替用紙を同封しますので、到着後一週間以内に、郵便振替口座番号: 01110-0-15025 加入者名:
「一宮基督教研究所 」にお振込みください。
配布アウトライン
 

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● 関西学院大学構内・スナップ写真
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懐かしの関学時計台・図書館

あの時計台の図書館で、卒業論文やさまざまな課題のレポートを書きました。思い出に残っているのは、F.D.ブルーナー著『教育の過程』のレポートです。「最先端の学問領域でも、その本質と構造を把握することにより、格段に理解力は増し加わる。」というものです。今日のわたしの神学教育における基本的スタンスは、そこからきています。

結婚式をあげたランバス礼拝堂

ここでは、学園祭のときに聖書研究会ポプラや宗教センター・フェローシップ合同で、美しい賛美を伴う特別伝道講演会を開いたり、スイスから来日されたハンス・ビュルキ先生の講演会等を開き、多くの学生が救われ、育まれた思い出一杯の四年間でした。卒業後数年後、同じ教会の家内と式をあげた場所でもあります。

関学校内

中央芝生を取り囲むように作られた楕円形の通路は、友人とよく散策した道筋です。楕円には、ふたつの中心がありまして、「キリストの神・人二性一人格論」における神性と人性をあらわし、アンテオケ学派とアレキサンドリア学派の緊張と対話のポイントでもありました。今回の特別講義のポイントのひとつに「聖書の神言性と人言性」があります。このポイントは、福音派とリベラル派の緊張と対話のポイントでもあります。人言性が「罪・汚れから無関係であったキリストの受肉」のように、聖書もまたその類比の中で考えられうるのかというポイントです。ホワイトボードの板書をご覧になるときに考えてみてください。

神学部校舎

関学の中では、一番こじんまりとした建物です。学生時代は、なんらかの科目を部分聴講したような記憶があります。理学部や文学部の科目も聴講しました。一番のお気に入りは、文学部の野田又夫元京大教授の『キルケゴール哲学』についての講義でした。今でも、その感触は覚えています。まるで美しいクラシック音楽に引き込まれるような感覚を覚えたものです。わたしの理想とする講義の原点≠ヘ、野田先生の講義にあります。

今回は、大学ということもあり、写真とビデオの撮影を学生に頼むことは心苦しく、西宮の家内の実家から甲南大法学部に通う娘の助けを借りました。次の日は、大阪の淀屋橋にある大きな法律事務所の第三次面接もあり、撮影しながらその準備をしていたようです。そちらは、無事内定をいただいたとの連絡を受けました。

経済学部校舎

関学の看板学部といわれ、よくしぼられたものです。英語の試験は、問題も英語で書かれていたことに驚きました。一時間目と二時間目に毎日30分間チャペル・タイムがありました。神学部の熊谷教授のティリッヒ著『存在への勇気』からのメッセージには深く感動しました。チャペル終了後、熊谷先生のもとに行き、助言を求ましたところ、『地の基ふるい動く』という入門書をすすめられました。所属ゼミは、マックス・ウェバー→大塚久雄→天川潤二郎教授の流れの中で、『英国経済における宗教的基盤』を原書で研究しました。英国の産業革命前後における経済・社会状況の変動と牧師の説教の動向の研究で、「封建時代の静的経済社会における天職神授説=ィ産業革命による土地の囲い込み運動により失業し都市に流入せざるえない人々の天職選択説=ィ今日の大企業社会における歯車の部品のような疎外感の中での天職意識の喪失=vを聖書解釈と適用という視点から分析・評価した卒業論文でした。この天職意識≠フ探求は、わたしのライフワークのひとつとなっています。

 

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● 講義ビデオ・スナップ写真
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●主要参考文献
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『総説 現代神学』熊澤・野呂編、「現代における福音派の神学」宇田進
『キリスト教神学』第一巻 ミラード・J・エリクソン著、安黒務訳
『キリスト教の将来と福音主義』アリスター・マグラス著、島田福安訳
『哲学と神学』春名純人著

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●今回の講義は、関西学院大学神学部の「専門専攻科目」の『現代神学の諸問題 A』の「現代アメリ
カ神学の冒険」【春学期週二時間 二単位】担当者:栗林輝夫教授

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【講義目的】
現代のアメリカ神学の最新情報を紹介する。60年代以降、アメリカのキリスト教はダイナミックに展開
する社会を反映して、いっそう多元的になりつつある。この講義ではとくに「アメリカ的」な諸潮流、ポスト
モダン神学、ポストリベラル神学、修正主義神学、「神の死」神学、フェミニスト神学、宗教右派神学など
を概観する。

【教科書】
栗林輝夫『現代神学の最前線(フロント)−「バルト以後」の半世紀を読む』新教出版社


●上記の講義スケジュールの中で、「第11項 福音派神学とエヴァンジェリカルの伸張−リベラル崩壊
後の戦略はどこに?−」
の講義予定に関して、栗林教授は「福音派の重鎮である宇田進先生の指摘
(『キリスト教神学』の監修者の言葉の中で言及されている)によれば、『関西学院の栗林輝夫先生と
同志社の森孝一先生の福音派理解≠ノは、ファンダメンタリズムと関係理解に混乱があり、誤解と
偏見がある』との評価があるので、この章に関して、福音派の中の適切な先生に一度お聞きしたい。」
ということがあったとのことでした。