ICI ホームページ表紙 一宮基督教研究所講義録 現代の福音派神学 聖書批評・バルト・ポストモダン 基督教教理入門PP キリスト教神学PP 福音主義神学研究A 福音主義神学研究B ローザンヌ誓約研究 宗教の神学 継続神学研究 特別講義録 論文指導
継続神学研究
【目次】・【序】
17/06/06
ICI ホームページ表紙 継続神学研究 今日の神学界の状況 聖書解釈の三類型 二つの聖書観 福音派の定義 ローザンヌ誓約 宗教の神学の座標軸 福音主義の流れ
目次
1. 今日の神学界の状況
−組識神学の四つの機能2. 聖書解釈の三類型
−直観的・科学的・文化脈的3. 二つの聖書観
−リベラル派と福音派の対比4. 福音派の定義
−世界福音主義同盟の歴史的背景5. ローザンヌ誓約
−歴史的・神学的背景6. 宗教の神学の座標軸
−オウム事件に関連して7. 福音主義の流れの形成
内地留学の恵み
一つの願い
宣教学研修課程が修了しようとしましたとき、私は導きについて悩んだ時期がありました。先生方を通して、いくつかの素晴らしい導きがありました。しかし、私には一つの願い(詩篇27:4)がありました。その願いとは、継続神学教育の基礎を築いただけで終わることなく、現場にとどまりつつ、これの自分なりの完成をライフ・ワークにしたいということでした(ルカ14:28ー30)。ノアの鳩は、「その足を休める場所が見あたらなかった(創世記8:9)」ので、箱舟に帰ってきました。ノアは、それからなお七日待って、再び鳩を箱舟から放ちました。すると鳩のくちばしには、むしりとったばかりのオリーブの若葉がありました。それで、ノアは水が地から引いたのを知りました。私は、不思議な導きで、一度はみことばに従ってささげた郷里に帰ることとなりました。主は取られ、そして再び与えられました。そして、そこには私の願っていた「研究生活の環境」がありました。哲学者のカントは「一生涯ほとんど故郷の町を出ることなく諸方からの大学からの招聘も断り、静かな規則正しい研究生活を送った。」といわれています。私は比べるのもおこがましいほど小さな者ですが、郷里で家の教会づくりを中心にした開拓伝道にたずさわりながら、「継続神学研究の小さな一生」を主と所属する群れにささげたいと思っています。
継続神学教育の原則
ウォッチマン・ニーは”What shall this man do?”の中で、「ダビデは『その時代の人々に仕え』、そして眠りにつきました(使徒13:36)。彼は二つのものに仕えることはできませんでした。今日、わたしたちが団体や協会や組織を設立することによって、自分たちの働きを永続させようとしていることを、旧約の時代の聖徒たちはその時代の人々に仕えて、次の時代へと回しました。これは命の重要な原則です。麦はまかれ、成長し、穂を出し、刈り取られ、それから植物全体が根こそぎにされます。それが教会であって、決して永久に大地に根ざすのではありません。この世に根ざさず、全然この世のにおいがしないという点で、神の働きは霊的です。人は交代しますが、主は変わりません。信者たちの霊的な証しは、天からのものであって、世のものではありません。教会に関するすべての事は、最も新しく、生き生きとしていて、今の時ーそれこそ、たった今ーの必要に応じるものでなければなりません。それは決して固定したり、静止してはならないのです。神ご自身、働き人を取り去ったり、他の働き人を与えたりします。わたしたちの働きは、損害を被りますが、神の働きは決して害を受けません。神にかなうものは何もありません。神はやはり、神であります。」と記しています。
祈りのうちに
高橋昭市院長より、連載の原稿依頼を受けましたとき、いくつかの原稿の下書きをしましたが、まだ混沌としています。共立での継続神学教育では膨大な量と広い範囲の研究に取り組まさせていただいたのですが、それらの中のどのような内容のものを、どういう順序でお分かちすればよいのか、まだ手探りのままです。深い部分で「今の時の必要に間に合う」原稿をと導きを求めつつ、祈りつつ準備をしています。そして神の国の倉(マタイ13:52)から今日の必要に従って取り出す神の奥義の良き管理者として仕えていきたいと願っています。お祈りのうちに憶えてくださいますように。