ICI ホームページ表紙 福音主義神学研究A 重要な三つの要素 使徒的信仰 古代の正統信仰 宗教改革の三大原理 近世の四つの流れ 信条と正統主義 敬虔主義と自由教会 リベラリズム 日本の主流派教会 米国人の宗教意識 福音派の主要潮流 神の社会的派遣 聖霊論
福音派の源流と歴史的遺産
B古代教会の正統信仰と福音派
16/04/13
(序)
キリスト教=not神秘主義的宗教but信仰告白的宗教
自分が学び、受け、信じたところ−神と人に告白
神=啓示の神
キリスト教の固有の要素
岡田稔師「キリスト教」
キリスト教会−古くから一定の信仰告白
「主観的真実に固執するものは、つねに自己神化に終る」
「対象としての信仰」(fies quae creditur)−優先=人間以前に神が人間のためになしてくださった客観的な事柄
「態度としての信仰」(fides qua creditur)=信仰の実存的応答
テルトゥリアヌス−how(いかに)よりもwhat(何を)を重視
(a)信仰告白的宗教
- 一定の信仰箇条
- 「使徒たちの教え」(使徒2:42)
- 「伝えられた教え」(ローマ 6:17)
- 「聞いた健全なことば」(Tテモテ 1:13,14)
- 礼拝・宣教・教会形成の基盤・土台
- 初代教会→厳粛に次の世代へ伝達(Tコリ 11:23〜)
- 《Q&A》
* あなたの教会の信仰告白はどのような内容ですか?
- 定式文
- バプテスマ(使徒2:42)
- 聖餐式の定式文
- 讃美歌(エペソ 5:14,ピリ 2:5-11,Tテモ 3:16)
- 定式化した祈祷文(Tコリ 12:3,16:22,黙示22:20)
- 《Q&A》
* あなたの教会の洗礼・聖餐式の定式文はどのような内容ですか?
- 教理教育
- 入会者への教理教育
- 信仰告白の確立の問題(使徒8章参照)
- 《Q&A》
* あなたの教会の洗礼準備会の教育内容はどのようですか?
- 異端に対する弁証
- 異端に対する正統的信仰の弁証(ガラテヤ,コロサイ,Tヨハネ各書参照)
- 使徒信条「聖なる」教会
- 使徒信条「身体のよみがえり」
- 異端論者・異端説に対する弁証的動機の反映
- 《Q&A》
* エホバの証人、統一原理、モルモン教に対する弁証のポイントをどう考えて いますか?
(b)使徒信条
- 古ローマ信条
- 二世紀頃−教会内に組織神学的活動
- 信条の発達
- 最古の例−使徒信条と酷似・当時の基本教理の反映=「古ローマ信条」
- 公同信条の形成−使徒信条、ニカイア・コンスタンティノポリス信条、カルケドン信条・アタナシオス信条
- 共通の根本的信仰=三位一体の神観、キリストの神人二性論、贖罪のわざ
- [参考文献]
「信条学」丸山忠孝、PP.9-15・・信条の起源、新約の信条的表現、バプテスマと信条
- 使徒信条
- 使徒信条全文−三つの根本的特色
- 三位一体の神の告白
- イエス・キリスト−重心
- 教会−「聖徒の交わり」
- ハイデルベルク信仰問答
- 世界的教会会議−公同信条
- ニケア会議(325)・コンスタンティノポリス会議(381)→ニケア・コンスタンティノポリス信条/三位一体、キリストの神性
- カルケドン会議(451)→カルケドン信条/キリストのー人格二性論
- アタナシオス信条/三位一体
- [参考文献]
「信条学」丸山忠孝、PP.15-25・・世界教会信条
「教理史T」丸山忠孝、PP.16-38・・対異端防御、使徒的信仰の基準、正典、制度、他
- 正統信仰の根幹の確立−レランのヴィンケンティウス
- あらゆるところで(公同性)
- 常に(古代性)
- すべてによって(一致同意)