ICI ホームページ表紙 福音主義神学研究B はじめに [第一部]1.岐路に立つ教会 2.近代精神の九つの相 3.モダンの発展とゆらぎ [第二部]1.組織神学の退潮 2.神学形成の資料問題 3.神の啓示 4.ポストモダニズムの挑戦 5.神の死と神の変様 6.宗教的多元主義 7.キリストの贖罪 8.教会の理解と誤解 9.終末論のゆくえ 10.福音主義と日本の教会 11.神学と霊性の問題 12.神学的動向
Part 1
第2章 近代精神≠フ九つ相−古典的・伝統的平衡の粉砕
2011/07/19
ICI ホームページ表紙 2.近代精神の九つの相 カント デカルト
人間の「成人性」と「自律」の原理−カント
「一切について疑わなければならない」と「コギト」−デカルト
近代の最大の出来事≠ニしての「神の死」−ニーチェ
「純粋に歴史的に」−トレルチ
「最善の証明は経験である」−F.ベーコン
「われ感ず、ゆえにわれあり」(D.ベル)とロマン主義−ルソー
『賢者ナータン』と「無限の寛容」
「永遠の代用品としての進歩」(E.ブルンナー)への信頼−ダーウィン
「愛による運命の和解」−ヘーゲル
○ 序
ハーヴィー・コックス『世俗都市−神学的展望における世俗都市と都市化』
「社会と文化が宗教的支配や閉鎖的形而上学的世界観から自由にされる」−「一つの歴史的過程・解放的過程」=「世俗的過程」
フリードリッヒ・ゴーガルテン『近代の宿命と希望』
世俗化=「近代の宿命」
「世俗化」(secularization)という表現
ラテン語“seculum”「時代、世代」を意味、から生まれた用語。
ジョン・マッコーリー『神とこの世』
永遠⇔現世的
あの世性、来るべき世⇔この世性、此岸性
置かれているこの世界、歴史の中で生起しつつある事象、事物−超自然的な原因に遡及することなく、それ自身から認識する考え方、あり方。
「世俗化」という現象−思想的観察
近代精神≠ニ呼ばれる特定の考え方、論理、パラダイム(意識の枠組み)を内臓。
エルンスト・トレルチ『著作集』
近代精神の直接の母胎−十八世紀の啓蒙思潮=ienlightenment)
一枚の絵−啓蒙思潮を印象的に物語っている絵『フランス百科全書』1751年版、第一巻扉絵
これまで暗い雲に被われていた「真理」−今、ようやく脚光を浴びるに至った。
トレルチ−啓蒙思想
教会や神学によって決定されていた従来の支配文化に対立することによる、ヨーロッパの文化と歴史における厳密な意味での近代の開始・基礎。
単なる学問の領域だけの運動ではなく、生の全領域にわたる全面的変革。
思想面では、完全に成人となった理性の力への信頼を強調する傾向。宗教における二元論的超自然主義に対する最初の包括的かつ原理的な反抗・闘争。
この運動の実践的帰結や使用された方法に見られるある種の共通性−ひとつの統一した特徴を有している。
啓蒙思想の九つの特徴的な主張
人間の「成人性」と「自律」の原理−カント
「一切について疑わなければならない」と「コギト」−デカルト
近代の最大の出来事≠ニしての「神の死」−ニーチェ
「純粋に歴史的に」−トレルチ
「最善の証明は経験である」−F.ベーコン
「われ感ず、ゆえにわれあり」(D.ベル)とロマン主義−ルソー
『賢者ナータン』と「無限の寛容」
「永遠の代用品としての進歩」(E.ブルンナー)への信頼−ダーウィン
「愛による運命の和解」−ヘーゲル
○宇田進「総説 現代福音主義神学」いのちのことば社、の要点を整理したものです。詳細は、資料源をお調べください。