ICI ホームページ表紙 ローザンヌ誓約研究 誓約・序文 神の御旨 聖書の権威と力 独自性と世界性 伝道の本質 キリスト者の社会的責任 伝道と教会 福音宣教における相互協力 文化とリーダーシップ 闘争と迫害 聖霊の力と再臨 結び


ローザンヌ誓約 研究

神のみ旨

11/07/19


〈第一項 神のみ旨〉

 「われわれは、みこころによりご計画のままに万物を治めておられる、唯一の永遠の神、世界の創造者にいます主、父・子・聖霊なる神への信仰を表明する。神は、御国を広げ、キリストのからだを建てあげ、御名の栄光のために、この世界の中からご自身のために一つの民を召し出し、その民をご自身のしもべとして、また証人として、この世界に遣わしてこられた。われわれは、この世界と妥協するか、さもなくばこの世界から退くことによって、しばしば自らの召命を否定し、宣教において失敗してきたことを、恥じつつ告白する。だが、この福音は、土の器によって担われつつあるとはいえ、依然尊い宝であることを喜びとする。われわれは、この宝を聖霊の力によって知らしめる務めのために、ここに献身を新たにするものである。

(イザヤ四〇・二八、マタイ二八・一九、Iコリント五・一一、エペソ一・一一、使徒一五・一四、ヨハネ一七・六、一八、エペソ四・一二、Iコリント五・一〇、ローマ一二・二、IIコリント四・七)


 

    「哲学と神学」春名師、「聖書神学」G.ヴォス、「組織神学」エリクソン、「はばたく日本の福音派」泉田師

    〈誓約・第一項 神の御旨〉

  1. 御心、御計画−万物支配
  2. 唯一の永遠の神、世界の創造者、主、父・子・聖霊なる神−信仰の確認
  3. 神=御国の拡大、キリストのからだの建設、ひとつの民の召し出し、ご自身のしもべ、ご自身の証人→世界に派遣
  4. 私たち=世界と妥協 or 世界から退却→召命の否定、宣教の失敗−恥、告白
  5. 福音=土の器の中の宝
  6. 献身=宝を聖霊の力によって知らしめる


 ○序

  1. 「誓約」−神に関する一つの段落で開始
  2. 神こそ−万物の始原
  3. 万物の因果関係−遡及 but 神こそ第一原因
  4. 神中心思考=一切の思考−万物の背後の究極的・人格的実在者の神との関連で
  5. 宣教・伝道−まず最初に神なくして語れず
  6. not 近代人の崇高な理念 but 神の永遠の御旨の一部
  7. Who is God ?・What does God do ? → What is God's Plan for His people ?→ 確信の表明 for God's power in our weakness

  1. 神の存在
    1. 「誓約」−not 神論の全貌 but 神信仰の確認・本質的事柄にのみ焦点
    2. 神− not only 永遠性(超越性/宇宙の創造者)but also 時間の中(内在性/宇宙の支配者)
    3. 神− not only 一つ(唯一性/人類全体に全面的忠誠の要求) but also 三つ(三つの段階[イスラエルの神→受肉した主→聖霊]で啓示/三つの位格で永遠に存在)
    4. 神− not only 自然の支配 but also 歴史の支配,迫害者の火の手、宣教の禁止命令違反→死刑=神の主権、予定、計画の一部
  2. 神の御旨
    1. 贖罪の目的−「ご自身のために一つの民」の召し出し
    2. 召し出し−アブラハム「大いなる国民・・地上のすべての民族・・祝福」→出エジプト「恵みの契約の更新→国々の民の中で宝」→使徒行伝「異邦人を顧みて・・御名をもって呼ばれる民をお召しに」→黙示録「異邦人信者含めて完成・・アブラハムへの約束成就」・・「神の宝である民」である教会
    3. 注意の集中−教会と世界との関係、キリスト者の群れと非キリスト者の群れ(世俗の社会)との関係
    4. 不信の世に対する教会の関係…世「から」(out of)→ not only 世「に」(in) but also 世「の中に」(into)
    5. 「世に遣わされている」教会=教会の宣教
    6. What is " Mission " ?− not only 伝道(四項) but also 社会的責任(五項)
    7. 教会の主眼点−イエス「御国を拡げ」、パウロ「キリストのからだを建て上げ」、宣教の究極目標・人間の主なる目的「御名の栄光のため」
    8. 「世にある教会」に対する「御自身の崇高な御旨」の確認
    9. 召命の否定、宣教の失敗→恥・告白
    10. 両極端…妥協の罪−世にあり続け−未信者と接触維持→非キリスト者の考え・規準に同化,引退の罪−顕著な特質失うまい−接触から身を引く→世界から引退
    11. 二つの誤りを避ける最上の方法−真の意味で宣教に取り組む
    12. この世に「キリストの全権大使」として派遣−自覚
  3. 神の力
    1. 失敗感−責任を回避する言い訳となり得ず
    2. 「土の器」−虚弱、もろく、力のないもの
    3. この器−「尊い宝である福音」を運びゆく
    4. 神の力−私たちの弱さの中に、最上に顕現
    5. 献身の目標としての「伝道のつとめ」−「聖霊の力」必須(十四項)