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伝道と教会

2011/07/19


〈第六項 教会と伝道〉

 われわれは、父なる神がキリストを遣わされたように、キリストは贖われたご自身の民をこの世界に遣わされることを表明する。また、その派遣は、主の場合と同じように、大きな犠牲を余儀なくするところの、この世界への浸透を要求するものであることを表明する。われわれは、教会のゲットー化から抜け出て、未信者の社会の中に充満して行く必要がある。犠牲的奉仕を伴う教会の宣教活動の中で、伝道こそ第一のものである。世界伝道は、全教会が、全世界に、福音の全体をもたらすことを要求する。教会は、神の宇宙大の目的の中心点であり、福音伝播のために神が定められた手段である。だが、十宇架を宣べ伝える教会は、それ自身が十宇架のしるしを帯びているものでなければならない。教会は、福音を裏切ったり、神への生き生きとした信仰、人々に対する純粋な愛、事業の振興と資金の調達を含むあらゆる面での誠実さを欠くならぱ、自らが伝道に対するつまずきの石となってしまうことを銘記しなければならない。

 教会は制度であるよりも、むしろ神の民の共同体であり、いかなる特定の文化、社会的もしくは政治的組織、人間のイデオロギーなどと同一視さるべきではない。」

 ヨハネ一七・一八、二○・二一、マタイ二八・一九、二○、使徒一・八、二○・二七、エペソ一・九、一○、三・九−一一、ガラテヤ六・一四、一七、Iコリント六・三、四、IIテモテ二・一九−二一、ピリピ一・二七

〈第七項 伝道における協力〉

 われわれは、真理に根ざした教会の可視的一致が、神の御旨であることを表明する。また、伝道そのものが、われわれの一致を強く求めている。なぜかといえば、われわれの間の不一致が和解の福音を台無しにしてしまうように、われわれの一致は逆にわれわれのあかしを強化するからである。だが、われわれは、組織・機構上の一致は多くの形態をとりうるものであり、それは必ずしも伝道を推進するものとは限らないということも知っている。とはいえ、同じ聖書的信仰に立つわれわれは、交わりと、働きと、あかしとにおいて、一致を密にすべきである。時として、利己的な個人主義や、むだな重複によって、われわれのあかしが損なわれてきたことを告白する。われわれは、真理、礼拝、聖潔、宣教におけるより深い一致を求めていくことを約束する。そして、われわれは、教会の宣教活動の前進のために、相互の志気を鼓舞するために、また資力と経験とを互いに分ち合うために、地域的な協力と機能上の協力を、より一層発展させていくことを推奨するものである。

 ヨハネ一七・二一、二三、エペソ四・三、四、ヨハネ一三・三五、ピリピ一・二七、ヨハネ一七・二−二三

 


  1. 教会の宣教
  2. 教会の誠実さ
  3. 教会の一致