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ローザンヌ誓約 研究

聖書の権威と力

11/07/19


〈第二項 聖書の権威と力〉

 われわれは、旧・新両約聖書全体が、神の霊感による、真実で、権威ある唯一の書かれた神のことばであり、それが主張するすべてにおいて誤りがなく、信仰と実践の唯一の無謬の規範であることを表明する。また、神のことばはご自身の救いの御旨を成就する上において、力あるものであることを表明する。聖書の使信は人類全体に向けて語られているものである。キリストと聖書による神の啓示は変ることがない。それをとおして聖霊は今なお語っておられる。聖霊は、ご自身の真理をそれぞれ自分の目をもって新鮮に理解させるために、あらゆる文化の中にある神の民たちの心を照明し、神の多様多彩な知恵を全教会に明らかにするのである。

 IIテモテ三・一六、IIペテロ一・二一、ヨハネ一〇・三五、イザヤ五五・一一、Iコリント一・二一、ローマ一・一六、マタイ五・一七、一八、ユダ三、エペソ一・一七、一八、三・一〇、一八


 

「啓示と聖書」

〈誓約・第二項 聖書の権威と力〉

  1. 旧新約聖書全体−霊感性、真実性、権威性−唯一の書き記された神の言葉
  2. 確証するすべて−無誤性−信仰・実践の唯一の無謬の規範
  3. 神の御言葉−救いの成就−力あるもの
  4. 聖書の使信−人類全体が対象
  5. キリスト・聖書による啓示−不変性
  6. 聖書を通して−聖霊の今日的語りかけ
  7. 聖霊−真理の新鮮な理解−神の民の心を照明→神の多様多彩な知恵

 ○

  1. 世界大伝道−第一の関心事
  2. 聖書の権威に関する声明−重要な位置
  3. 最初の発題講演『聖書の権威と伝道』−宇田進博士
      「権威の問題は、キリスト教会が常に直面せねばならない最も根本的な問題である」
  4. 伝道・回心者の教育−〈教理〉必須、「何を教えるか」の問題
  5. F.シェーファー博士
      「私たちの宣べ伝える福音は、豊かな内容をもっていなければならない。」
  6. 福音の内容−聖書に基づいたもの
  7. 誓約の関心−「権威」「力」「解釈」
  1. 聖書の権威
    1. 〈聖書〉−「旧新両約聖書全体」=唯一の書き記された神のことば
    2. 神が〈語られた〉→〈神のことば〉・ヘブル1・1,2 Tテサロニケ2・13
    3. 〈書き記された〉ことば→後の時代の人々の教育のための記録・ローマ15・4, Tコリント10・6,11 Tテモテ3・14,15
    4. 「唯一の」書き記されたことば−他宗教の聖経(コーラン, モルモン経,等)
    5. 聖書の神的起源−規定する三つの用語「霊感」「真実性」「権威」
    6. (霊感)not すでに書かれていたことば、書き記した聖書記者 but ことばそのもの−〈神によって吹き出された〉・Uテモテ3・16
    7. 自由に語り and 書いた〈人間のことば〉
    8. 聖書記者のことば−「主の口が語られた」・イザヤ40・5・ほどに
      「聖霊に動かされた」・Uテモテ1・21
    9. (真実性)「書き記された神のことば」−真実なもの
    10. 「神は偽りを言うことがない」・民23・19・、「みことばは真実」・ヨハ17・17
    11. 「それが確証するすべてにおいて誤りがない」−慎重な言い回し
    12. 収録されているすべて−確証されていない
    13. 詩篇14・1「神はいない」−虚偽の主張
    14. 聖書−not 無神論の主張 but 無神論の愚かさ
    15. 聖書記者の意図・事実主張されていること−よく見分ける
    16. (権威)三つの用語の論理的順序−「真実性」の保証→聖書の神的「霊感」→神よりの真理「権威」
    17. 信仰と実践の唯一の無謬の規範(ウエストミンスター信仰告白)
    18. 教会・教派−独自の信仰(信ずべきこと・教え)と実践(行動の内容)を規制→二義的な規準(信条、信仰告白、伝承、等)
    19. 聖書のみ=唯一の無謬の規範、全教会例外なく謙虚に従う
    20. イエス−教会の伝承は聖書に従属すべき・マルコ7・1-13・…旧約聖書に敬虔に服従…使徒たちを選び、新約聖書を準備
  2. 聖書の力
    1. 相違−神のことば and 人間のことば
    2. 人間のことば=吐かれた息、はかなく弱い
    3. 神のことば=語られる→同時に働かれる、無に帰せず、御旨達成・イザ55・11,創世1・9,詩篇33・6,9・
    4. 創造における真実=救いにおける真実
    5. 福音−救い得させる神の力・ローマ1・16・…not 自分の知恵 but 宣教のことばの愚かさ・Tコリント1・21・…not only みことば but also 御霊・Tコリント2・1-5,Tテサロニケ1・5,Tペテロ1・12・
    6. 御霊の掌中にある御言葉の力・エレミヤ23・29「火」「金槌」,エペソ6・17,ヘブル4・12「剣」、Tペテロ1・23,ヤコブ1・21「種」,等
    7. 以上の確信−伝道とあかしの場−忠実・謙虚に用いるしもべに大いなる大胆さ
  3. .聖書の解釈・・ルネ・パディリア「三つの聖書解釈類型」
    1. 聖書の使信−同一性−時代、場所、人を越えて・ヨハ10・35, マタ5・17,18,ユダ3・適応性−not 特定の時代、文化に限定 but 人類全体が対象
    2. 普遍性−聖書を通して聖霊は今なお語っておられる→すべての人への使信
    3. 不変性−not 死せる、無表情の、無味乾燥な画一性but 個性・文化−新鮮・適切な伝達・エペソ1・17,18
    4. 聖書→聖霊→神の多様多彩な知恵・エペソ3・10
    5. D.マクギャブラン−人類という壮大ないりくんだモザイク
    6. 全教会−啓示全体−すべての美しさ・豊かさとともに・エ゚ソ3・18・