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闘争と迫害

2011/07/19


〈第十二項 霊的闘争〉

 われわれは、教会を倒し、教会の世界伝道のわざを失敗に終らせようと絶えずもくろんでいる悪魔の力と支配とに対する、たゆまざる霊的闘争のただ中に置かれていると信じる。また、われわれ自身を神の武具をもってよろい、真理と祈りの二つの霊的武器をもって戦い続けてゆく必要のあることを知っている。われわれの敵の活動は、教会の外にある偽りの諸思想の中ばかりではなく、聖書を曲げ、人間を神の位置に置こうとする、教会内部に存在する偽りの福音の中にも探知できる。われわれは、聖書が提示している福音を守るために、絶えず目を覚まして監視しなければならないとともに、識別力をも身につける必要を感じる。われわれは、思想と行動の両面における世俗化の危険、すなわち、世俗主義への屈伏という危険から決して免疫となってはいないことを認める。たとえば、教会成長に関する数的・霊的面面からのきめ細かな研究は正当であり価値あるものであるにもかかわらず、時として、われわれは、それをなおざりにしてきた。他方、福音への応答を得たいという一念にかられて、時として、メッセージそのものを妥協させたり、押しつけがましい方策をろうして聞き手をあおったりすることもしてきた。また、過度に統計に心を奪われたり、それを用いる場合に不誠実でさえあったことをここに反省する。

 これらのことはすべて、この世的なものと何ら変わりがない。教会はこの世に存在しなければならないが、この世は教会の中に存在してはならないのである。

 エペソ六・一二、Iコリント四・三、四、エペソ六・一一、一三−一八、IIコリント一○・三−五、Iヨハネ二・一八−二六、四・一−三、ガラテヤ一・六−九、IIコリント二・一七、四・二、ヨハネ一七・一五

〈第十三項 自由と迫害〉

 神がすべての政府に託された務めは、教会が干渉を受けることなく神に従い、仕え、福音を宣べ伝えることができるように、平和と正義と自由のための諸条件を確保することである。ゆえに、われわれは、国家の為政者たちのために祈るとともに、彼らが神のみ旨にかなった、そして、国連の「世界人権宣言」(一九四八年)に打ち出されているような思想と良心の自由、宗教的諸活動の自由を保障するように呼びかける。さらに、不当に投獄されているすべての人々のために、また、特に主イエスのあかしのために苦しめられているわれわれの兄弟姉妹のために、深い心の痛みを覚える。われわれはここに、彼らが自由にされるために、祈りかつ労することを約束する。とともに、われわれは、彼らの苦境を見て決しておじけづくものではない。われわれは、代価がどんなに大きくとも神の助けによって、断固として不正不義に立ち向かい、福音に忠実に生き続けるものである。われわれは、迫害は必ず起ると警告されたイエスのことばを忘れない。 

 Iテモテ一・一ー四、使徒四・一九、五・二九、コロサイ三・二四、ヘブル一三・一−三、ルカ四・一八、ガラテヤ五・一一、六・一二、マタイ五・一○−一二、ヨハネ一五・一八−二一


  1. 誤謬
  2. 世俗化
  3. 迫害